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ソレイユニュース 2022年11月号

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クラシックの演奏会というと、舞台衣装は切っても切り離せないもの。当教室の子供たちのコンサート(発表会)でも、毎回美しい衣装が舞台を彩ります。

 

子供は成長するので、毎年同じものは着られないですし、たとえ着られたとしても、女の子などは毎年同じ衣装を着たがらなかったりするので、皆さん、衣装揃えは一苦労の様子。

 

最近は、センスが良くて生地や縫製にお金を掛けないリーズナブルな衣装をネットで購入できるようで、ご両親のお財布に負担を掛けない世の中に変わってきています。

 

衣装にはきちんとした靴も必要で(高価な、という意味ではありません)、発表会では、運動靴やミュール、ブーツを履いての出演を遠慮してもらっています。

 

ルイ王朝時代、あの絢爛豪華な衣装に合わせていたのは、デコレーションケーキのように飾り立てたミュールでした。ロングドレスの時はミュールでも良いかもしれませんが、スカートの場合、草履をずるずる引きずって歩くように見えてしまうのが難。運動靴もブーツも用途が異なるためNG。フォーマルの基本を知ってから、カジュアルダウンしていく方が大人になってから困らない、というのが私の考えです。

 

日本には元々晴れの日(特別な日、という意味)と日常を分けて暮らす伝統がありました。私たちが子供の頃まで、結婚式だけでなく、授業参観でさえ、母親たちは着物を着て参加したものでした。そういう伝統を元々持っているのですから、欧米化された現代でも、TPOをわきまえた衣装選択は違和感なく出来るのではないかと考えます。

 

日常カジュアルを決め込んでいるアメリカ人さえ、フォーマルシーンではロングドレスとタキシードを着る習慣があります。高校生のプロム(卒業パーティ)でも、女の子は皆揃ってロングドレス着るのを映画でもよく目にしますね。

 

ましてや、ヨーロッパは古くからの伝統が続いているので、オペラ鑑賞に行くのにもロングドレスを着る習慣が残っている国もある程です(流石に新宿初台にある新国立劇場で、裾の広がったロングドレス着用の方をお見かけすることはありません)。

 

勿論、素晴らしい演奏をすることがコンサートの第一目的に決まっていますが、大人になってから困らないよう、コンサートに出演する時には、小さいときからきちんとした服装で臨みたいものです。

 

衣装で困るのは、太ったり痩せたりして(痩せることは殆どないですが…)、衣装が着られなくなること。ある程度は対応できるようにドレスの後ろをスピンドル(網編みのヒモ)にしてあるものもの多いのですが、どうしてこんなに太ったの?と自分でも驚く程、驚異的にサイズ変化していたりして、大慌てするのは日常茶飯事。

 

成長して着られなくなったドレスを、小さい子たちにと、寄付してくださる方もいて、ソレイユの発表会対応のレンタルドレス(無料❗)は充実しています。可愛いワンピースが多く、皆様に大好評です。

 

男子はネクタイ、ポケットチーフ、ベストのチョイス、女の子は髪飾りや装飾品を選択して、それらをセンスよく組み合わせていくのも勉強。

 

見た目を磨くだけでなく、本を読んだり、絵画や建築を観賞したり、演劇や落語(大好き❗)に行ったり等、教養を高めることも勿論大切。全てが音楽表現に繋がっていきます。

 

素敵な大人に成長することを願い、私たちは丁寧に生徒さんを育てています。

 

未来ある金の卵の皆さん、色々なことに目を向け、魅力的な人間に成長していってください。

 

 

 

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