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ソレイユニュース 2021年4月号

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3月31日(水)、銀座ヤマハで、数十年後の未来にワープしてしまったような体験をしてきました。

 

パリ国立コンセルヴァトワール教授マリア・ホセ・ジュード女史のレッスンを、当教室出身の鴨川孟平が遠隔で受講してのですが、パリ国立コンセルヴァトワールと銀座ヤマハのスタジオに、それぞれ配置されたヤマハのコンサートグランドが回線で繋がれ、双方の演奏を目の前に置かれたピアノで聴くことができるという、画期的な方式によるものでした。

 

今回のレッスンは、パリ国立コンセルヴァトワールにこのシステムが使えるピアノを搬入し、そのピアノを実際に使用して遠隔レッスンをするという実験でした。

 

教授がパリのピアノを弾くと、東京のスタジオのピアノが自動演奏のように無人のまま鍵盤を上下させて鳴りはじめます。東京のピアノで演奏すると、パリの教室のピアノの鍵盤が上下して、パリのピアノを鳴らすのです。

 

打鍵の深さのセンサーは1,000通りに細分化されていて、微妙なタッチの差もキャッチすることができます。

驚くべきことに、ラウンドペダル(音を伸ばすペダル)とソフトペダル(弱音ペダル)も連動していて、無人なのに鍵盤だけでなく、ペダルもパタパタ上下するのは、まるで魔法のようです。

 

1,000通りの打鍵センサーが把握した迫力あるffから繊細なppまでの、ジュード教授の多彩な音色が目の前のピアノで鳴り響きます。

 

Zoonで双方の映像も見ることができるようにセッティングされていたので、教授が弾く様子が手に取るようにわかり、リアルにレッスンを受けているかのようでした。

 

何しろ音がアコースティックなので、通常の遠隔レッスンとは臨場感が違います。

 

アドヴァイスはZoonを通して聞くことができ、コミュニケーションも問題なく取れました。

 

このシステムは、ヤマハの“ディスクラヴィア”という名称の自動ピアノ機器を回線で繋いだもので、まだ実験段階なのだそうです。

 

1日も早い製品化が待ち望まれます。

 

今回で3回目の実験(1回目は、ドイツの国立音大受験に使用、2回目は、ニース国際音楽アカデミーのレッスンをピティナ特級入賞者が受講)ということで、貴重な機会を与えてくださったヤマハ株式会社関係者各位、ヤマハの優秀な技術者の皆様に感謝申し上げます。

 

そして、的確なフランス語でレッスンを助けてくださった通訳の藤木優子様にも御礼申し上げます。

 

まるでドラえもんの世界に足を踏み入れたような未来体験でした。

 

 

 

 

 

 

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