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ソレイユニュース2024年11月号

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9月15日(日)、栃木交響楽団とのピアノコンチェルトが終了し、翌日、鴨川孟平がパリに出発しました。

 

30年前、私も留学していたパリてすが、留学するには沢山の手続きが待ち受けていて、一つ一つクリアーしていくのが大変だった記憶があります。

 

パスポート、音楽院の合格証明書、英文か仏文の残高証明書、仏語翻訳された戸籍抄本等を提出し、ヴィザとヴィザール(保証協会が発行する証明書)を入手しなければなりません。

 

昔は、フランス大使館やフランス文化会館、法定翻訳する会社に足を運び(または郵送して)手続きを行っていましたが、現在は殆どがパソコンで済むのは有難いところです。

 

航空券の手配も勿論パソコン。旅行会社に電話して達人の社員さんから情報を集め航空会社を決めていた時代に比べたら、ポチポチ画面にタッチするだけで購入まで辿り着ける便利さは手放せません。

 

孟平の場合は寮に入れましたが、自力でピアノが弾ける家を探すのはひと苦労です。

 

私はどの街に住んだ時もスムーズに住むところが決まり、ミラノでは初めの一ヶ月間友人の留守宅を丸々借り、その後イタリア人の女の子のアパートの空き部屋を借り居候(豪邸でした❗)。彼女が家を手放すことになり、声楽の先生のアパートを紹介されて引越し。

 

パリでは、藝大同門の後輩のアパートに居候した後、パリ郊外の一軒家を借りて同門の先輩後輩とシェアハウス暮らし。どの物件も歌いたい放題で、どんなに長い時間、そして遅い時間に練習しても苦情がこなかったのは幸運でした。

 

パリに暮らすと素晴らしいのは、世界のエンタメが全て揃ってしまうところ。世界の著名な音楽家が毎日何処かの劇場で演奏しています。今は亡きグルベローヴァやスコット、ポリーニのコンサートが満席にならなかったのは驚きでしたが、行きたいと思った時に素敵なコンサートを聴くことができる夢の街です。

 

飛行機嫌いで絶対来日しないソコロフのコンサートも、スイスを中心にヨーロッパの何処かで毎月のように開かれています。

 

学生証を持っているとコンサートや美術館が割引で入場できる制度もあり、国が芸術や芸術家の卵たちを大切にしている姿勢に感銘を受けます。

 

食べ物が美味しいのも魅力のひとつ。高級なレストランは、インテリア、サービスを含め勉強になることばかりですが、普通のビストロ、ブラッスリー、カフェも美味しいところが多く、食を楽しめます。マルシェの食材も豊富で、買っただけのパンとチーズとハムと野菜でお洒落で美味しいランチが出来上がってしまうのは、農業国フランスの強みといえましょう。

 

パリ国立高等音楽院は30年ほど前にパリの外れに移転し、近代的な建物に生まれ変わりました(30年経つのにまだ新しい❗)

 

音楽院はラ・ヴィレット公園内にある【シテ・ド・ラ・ミュジック(音楽の島という意)】にありますが、敷地内にはパリ管弦楽団の本拠地てあるフィルハーモニー・ド・パリも存在していて、徒歩数分で素晴らしい音楽に触れることができます。

 

実技のピアノレッスン(週2回あるのも魅力的です❗)、論文指導、レベルに合わせたフランス語、古典舞踊、フォルテピアノ(副科)など、授業も充実しているようです。

 

早く新しい生活に慣れ、パリを満喫し、元気で頑張ってほしいものです。

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