ソレイユニュース 2020年4月号
記録という観点からも、新型コロナウイルスについて触れておこうと思います。
2020年3月末時点で、群馬県では14人の発症者(そのうち11人は太田市と大泉町在住)が確認されています。
ヨーロッパ等で猛威を奮ったペストなどの伝染病は遠い昔の話、と思っていた私たちにとって、この新型ウイルスの脅威は経験したことがないものです。
発生の源である中国のデータには信憑性がないのでここでは挙げませんが、イタリアでは約6,000万人の総人口に対して罹患者が10万人超、亡くなった方が1万人超と、500人に1人に近い勢いで罹患しています。
罹患した人の10人に1人が亡くなるという恐ろしさです。
今回のウイルスは、まだよく分からない部分が多く、若年層は発症しない人が多いとか発症した後も軽症で済むと言われていますが、老年層の罹患率の高さ、また重症になった人の肺の後遺症についても言及されていて、予断を許さない状況です。
とはいえ、先程会った人が言うには、新宿などは学校が休校になっている暇な若者たちでいっぱいでしたよ、ということですから、国や都が警戒している割には、人々の意識は低いようです。
若い人たちは罹患しないっていうし、そんなに気にしなくってもいいと思うよ、と気軽に外出しているお嬢さんの話をしてくれた方もいました。イタリアやフランスにならないためにも、もう少し注意しましょうよ、皆さん。
日本からフランスの家族の元に帰国した友人は、外出許可証をパソコンから打ち出し、外出理由を書き入れ、食料品を買いにいく以外、外出できない閉塞的な状況を報告してくれましたが、イタリアもしかり、これ以上罹患者が増加すると、全く身動きが取れない状況になることは日本も同様です。
そうなったら本当に何も機能しなくなってしまうので、今こそ用心しなくてはいけません。
それでは何に注意するのか。
まず、マスクをすること。初期段階ではマスクでは予防できない、と盛んに言われていましたが、最近有用性が認識されてきました。飛沫も防げますし、もし空気感染するようならばマスクは有効です。無闇に鼻や口を触る癖のある人は、マスクが接触感染のワンクッションにもなります。
新型コロナウイルスを覆う膜(エンベロープ)は、脂質とたんぱく質に由来しているためアルコールもしくは次亜塩素酸での手指の消毒、石鹸での手洗いが有効です。ウイルスが目・鼻・口から入り喉に行くということなので、うかいも有効。
接触感染を防ぐために、人々が触るドアノブやスイッチなどは、こまめに次亜塩素酸ナトリウムで拭いておくことも大切です。
換気も重要。気候も良くなってきたので、窓を開けて生活しましょう。
感染しない、重症にならないためには、免疫力を上げておくこと。バランスの取れた食事と睡眠、疲労しないような生活を心掛けましょう。
ソレイユではレッスン時のマスク着用と入室時の手指の消毒、換気のご協力をお願いしています。
協力して予防に努めることで感染爆発を起こさず、社会機能をストップさせずこの大騒動を収束に向かわせることができます。
本来清潔好きの日本人、充分な予防を心掛け、早く平和な生活を取り戻したいものです。
*写真は、満開の桜と雪という、何とも珍しい4月の太田市のワンショットです。