ソレイユニュース 2020年6月号
緊急事態宣言が解除され、全面自粛が緩和されました。
数ヶ月前には全てが未知だった新型コロナウイルスですが、数ヶ月を経て、少しずつ対処方法がわかってきています。
緊急事態宣言発令前よりソレイユでは、窓の解放、距離を保つ、ひと部屋に入る人数制限、消毒液の確保、そしてマスク着用を徹底してきました。
そして、緊急事態宣言発令後、ソレイユの殆どのクラスはオンラインレッスンを行い、予防対策に努めました。
オンラインレッスンは、新しい試みということもあり、はじめは試行錯誤でしたが、通常のレッスンと違うため、子供たちに緊張感が生まれ、集中したレッスンを行うことができました。
レッスン前に録画を録って先生に送っておくという方式を取る先生もいて、その方法ですと、自分の演奏を客観的に先生と一緒に確認することができます。ピアノレッスンなど、先生の手に集中してカメラを設置すると、先生の要求する手の運びなどがはっきり確認できるなどのメリットもありました。
勿論、最大のメリットは、感染のリスクを伴わず、安心安全にレッスンが受講できるという点です。
一番心配していた音質については、マイクや再生機器の能力によって、意外に問題が生じないのは驚きでした。
数秒のタイムラグが生じるため、同時に演奏ができないこと、機器の接続状況により途切れることがあることが問題点といえば問題点ですが、これだけICT環境が必要とされる状況になってくると、それらの問題点は近々解決されていくことでしょう。
今回のようなオンラインの普及により、これから先、感染症危機が再び来ても対処できること、それにより教育が取り残されることはない、ということが証明されました。
“コレステロール”などの外来語の襲来に悩まされる戦前生まれの人の動向が、有吉佐和子の『芝桜』という小説にでてきます。その小説の中で、主人公たちが、戦後、怒濤のように使われるようになった外来語を、必死になって覚える様子が滑稽に描かれています。
今回のコロナ騒動での、クラスター、オーバーシュート、ロックダウン、ソーシャルディスタンス、それからZoom、Google、Duo、FaceTimeなどのアプリ名、ルーターやタブレットなどの機器の名称、Wi-fiなどのシステム名などの外来語の応酬に目が白黒しています。
オンラインレッスンが充実したものになるように機器を揃えたり、撮影方法や内容を工夫したり、少しでも美しく映るように努めたり(これは冗談です笑)、新しいチャレンジの日々です。
人生には本当に色々なことが起こります。
今回の新型コロナウイルス騒動は、まさにそれを裏付けるものでした(まだ継続中ですけれども…)。
皆様が新型コロナウイルスに負けず、健康で明るく素晴らしい日々を過ごされますことをお祈りしております。