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ソレイユニュース 2025年7月号

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2025年1月、新年の抱負としてフランス語を勉強するとこの項で書きましたが、6ヶ月が経ち、フランス語学習を継続していることをご報告いたします。わざわざ書くまでもないのですが、3カ月経過したら報告しますと、ソレイユニュースに書いていましたよ、一緒に勉強しているヴァイオリンの生徒さんが仰有ったので、経過報告です。

 

ソレイユコンサートに向け、生徒さんたちの仕上げの練習に付き合ったり、浪人生と毎朝特訓をしたり、通常のレッスンがあったりと、音楽を通しての生徒さん方との関わり方に変化はありませんが、今年は“一緒に勉強する”がテーマの年になってきました。

 

年初から開始したフランス語、英語を不得意とする受験生と英単語のチェック、古文・漢文が苦手な生徒さんと古文・漢文のおさらい・・・。英単語帳と英単語帳付属のテストを購入して、私も一緒に勉強です。古文・漢文は“チェックポイント”を頭に入れ、文章を読んでみる。フランス語もそうなのですが、英語も古文も漢文も、辞書や解説書を使わず読みたいので、私も勉強し直しです。

 

『パイプのけむり』シリーズの中で、文房具好きな作曲家團伊玖磨氏が、文房具を愛して止まない理由を考察する章があり、その中で友人から、お前は東京音楽学校(現・東京藝大)卒で学がないから、文房具を見ると勉強してこなかった後悔から強く惹かれるのに違いないと言われ、至極納得したと書いていらしたことをふと思い出しました。その友人の傲慢な物言いに鼻白みながらも、その根拠がなくもない理由に笑ってしまったのを憶えています。勉強してこなかった後悔を抱きながら(笑)、勉強はいくつになってもできる、と最近は前向きに考えるように。私は本を読むことが好きなので、古典も読破していきたい❗年を取る前にチャレンジです。

 

勉強だけじゃない、音楽の取り組みのひとつとして、今年は、約2カ月前から発表会前の生徒さんたちの練習に付き合っています。練習に付き合えば付き合う程、クラシック音楽の習得には繰り返し練習が必要、と実感しています。速いパッセージを弾けるようになるためには、ゆっくり正確に筋肉に入れ込んであげなくてはいけない。そして正確にコントロールできるようになった後、徐々にスピードを上げていく、ミスしたらその前後を抜き出して何度も特訓する・・・。カードを身体に挿入すれば何でも弾けるようになれば良いけれど、そういう訳にはいかないので、頑張るしかありません。

 

頭を働かせながら身体の訓練をするという練習を何時間も行うクラシック音楽特有の訓練が身につけば、勉強などの他の訓練も苦にならないでしょう。忍耐力、持続力が身につくのは確実。コツコツ練習し、それを身につけ、本番で披露し、達成感を得る・・・、この繰り返しにより、真の成功体験を得られ、精神的にも成長していきます。

 

音楽で進学する子は勿論ですが、そうでない子も、一人で生き抜いていく精神力を養い、毎日繰り返し頑張ることは愉快なことなのだということを伝ええいきたい、私はそう願っています。

 

私が、そう考える原点は、私の生い立ちにあります。

 

 

私が5歳の時に離婚してひとり親になった母は、教育熱心ではありましたが、生活のための仕事に追われ、子供は祖父母に任せきりでした。数々のお稽古事や家庭教師が家に来て、やることは沢山あったのですが、毎日ピアノを弾いたり勉強をする習慣は身につかなかった。一緒に練習したり勉強についていてくれる親がいたらどんなに良かったろう、という自分自身の願望から、自分の子供も手間をかけて育てたし、できるだけ生徒さんの練習にも寄り添っていこうと思っているのです。

 

ローマは1日にしてならず。毎日取り組む習慣が身につくまで、親御さんに代わって練習に付き合い、生徒さんたちの成長を見守っていくつもりです。

 

 

 

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