ソレイユニュース2024年7月号
1995年5月に書き始めたソレイユニュース内のエッセイですが、あれから25年の年月が経ち、今年4月で300号に到達したと、数人の方からお祝いの言葉をいただきました。
自分が見たり読んだり、経験したりしたことを通じて、どう考え、どう感じているのかをお伝えしたい一心で書き始めたエッセイですが、毎月毎月題材にも恵まれ、1,700字以内に纏めるというテクニックも段々と身につき、書くことが日常になったのは幸せなことです。
妊娠中、陣痛の中ソレイユニュースを書いたのも良い思い出です。一晩中陣痛で苦しんだ後、陽が昇ったら収まったので、ソレイユニュースを書くため出勤。一晩中の陣痛でヘトヘトだったため、書き終わった後、鰻を食べたらまた陣痛再開。そこから更に22時間の陣痛に苦しんで出産したのでしたが、文字通り産みの苦しみのソレイユニュースでした。
ソレイユニュースNo.1から全て保管してくださっている方もいらして、保存し忘れた時に補充していただいたこともあります。有り難いことです。
作曲家團伊玖磨氏が1964年から36年に亘り『アサヒグラフ』上で執筆した『パイプのけむり』は、36年間で1,000号を超えた伝説のエッセイ集です。私はこのエッセイを小学6年の時から読んでいますが、『パイプのけむり』に書かれている團氏の様々な経験や研究、考え方は、そのまま私の考えの下地になっていると感じています。『パイプのけむり』をきっかけに、その後沢山のエッセイを読んできました。この読書量が私のエッセイを書く原動力となっています。
6月29日(土)フランスパリ近郊、ラ・フレット・シュール・セーヌのサン・ニコラ教会で鴨川孟平のフランス初リサイタルが開催されました。
昨年のイル・ド・フランス国際ピアノコンクール、コンサートピアニスト部門で《Les Spiriades》特別賞を受賞した副賞でのリサイタルです。毎年開催される《LesSpiriades》音楽祭ということもあるのでしょう、満席のお客様に聴いていただけたようです。
プログラム最後に、リスト作曲『ドン・ジョヴァンニの回想』を、アンコール最後に『ラ・カンパネラ』を弾き、観客総立ちブラヴォーでリサイタルを終えたと、聴きに行ってくださった方から報告をいただきました。本当に有り難いことです。
開演が30分遅れ、夜9:00にスタートし、深夜に終了。観客の皆様と会談し、それから知人とご飯を食べ、お借りしているアパートに戻ったのは午前2時近く❗
大勢の方々に聴いていただき温かい感想を頂戴できたことは、今後、彼の力になっていくことと思います。よい経験をさせていただきました。主催してくださった方々、コンクールで選んでくださった方々、また、当日聴きに来てくださった方々には心から御礼申し上げます。
更に昨年のコンセール・マロニエ コンクール優勝の副賞として、9月15日(日)14:00から、栃木県総合文化ホールにて、栃木交響楽団とブラームスの協奏曲第2番を演奏いたします。入場料は1,000円(当日料金3,000円)です。オーケストラと演奏させていただく貴重な機会ですので、沢山の方に聴いていただけたら嬉しいです。
ソレイユ総合音楽教室の生徒さんの朗報が次々届いています❗第48回ピティナコンペティション各部門で、挑戦者全員が予選を通過しました。本選、全国大会と続いていくコンクールですので、引き続き頑張っていただきたいと願っています。