ソレイユニュース2024年2月号
辻結理さん(太田市立東中学校)が、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校ヴァイオリン専攻に合格しました❗
辻さんは3歳から《Babyソレイユ》クラスで音感教育、音符やリズムの読み方、歌やピアノなど、音楽の基礎の基礎から学んだ生粋のソレイユ育ちです。
3歳から末永千湖先生クラスでヴァイオリンも始め、順調に成長していきました。
辻さんはお勉強もでき、中学校て何度か1番を取ったこともある優秀な生徒さんです。
芯は負けず嫌いなしっかりしたお嬢さんなのですが、色白で口数が少なくほんわかとした雰囲気なので、見ただけでは優秀さが伝わってこない、中身と外見にギャップがあるのがご愛嬌です(笑)。
入試直前の1月、藝大・藝高受験生の多くが挑戦する『彩の国ストリングスコンペティション』という弦楽コンクールで優秀賞(第2位)を受賞し、受験の足掛かりとしました。このコンクールで自信をつけたのでしょう、受験直前には、力まずエネルギーが迸る演奏をするようになり、受験当日はノーミスで力を発揮できたようです。
両親は音楽家ではないのですが、音楽が好きなご一家で、結理さんがヴァイオリンで進学する後押しを惜しみませんでした。ご家族の協力あっての今回の結果なのは言うまでもありません。
藝高は、国内唯一の国立の音楽高校で、藝大教授等の個人レッスンを毎週受けられる他、聴音・音楽理論・和声・ソルフェージュ・合奏・合唱・副科ピアノなどの音楽教科、そして一般学科がカリキュラムに組まれています。
今年の合格者は36名でしたが(内、ヴァイオリン12名)、ここのところ1学年35名前後のことが多いので、3学年で100名程度。主科・副科共の個人レッスンに加え、聴音等は少人数制を採用しているので、正に至れり尽くせりの体制です。
藝大の敷地内に位置し、東京国立博物館、東京都美術館、国立西洋美術館、東京文化会館なども徒歩数分の距離。日々、世界レベルの芸術に触れることができます。
海外オペラの引越公演・文楽・歌舞伎の鑑賞、年に数回ある生徒企画の室内楽コンサート、オーケストラの定期公演などの行事にも恵まれ環境的に申し分なし。
全国から集結した精鋭たちが、朝から晩まで教室や練習室で練習している音を聴きながら日々を過ごし、一緒に室内楽を行ったり、コンサートに出演したり、演奏会を聴きに行ったり等、仲間から良い影響を受けながら有意義な3年間を送ることができます。
今後生きていく音楽の世界で、この高校時代の仲間たちがどれ程力になるか計り知れません。
しかし藝高に入学できたからといって安心はできません。3年後には一般受験生と一緒にチャレンジする藝大受験が待っています。コロナの始まりの年に藝高に入学し、殆ど3年間コロナ禍中だった今年の藝高からの藝大受験生は、何と10名不合格でした。気を抜いていると、藝大に進学することができないという厳しい現実が待ち受けています。
藝高に入学後、実技上位者はソルフェージュが出来る人が多いので、ソルフェージュもAクラス目指して頑張る必要がありますし、藝大受験には共通テスト(英語・国語)も一定以上の点を取らなければ通過できないので、勉強も真剣に取り組まなければなりません。
この世界で生き残るためにこれからコンクールにも挑戦し続けることも必須です。
生来のんびりとした性格でまだまだ余力がありそうな結理さんは、これからもマイペースで頑張り続けていくことでしょう。
結果を出すのに10年単位での時間が必要な教育の世界に身を置いて30年、時間は掛りますが、こうして1人1人の生徒さんが仕上がっていくお手伝いができる事は大変幸せなことです。
受験後、「1週間くらいレッスンをお休みするのかしら?」と訊いたら、先生も辻さんも、「次のコンサートに向かってスタートなので休めません」ですって。
将来を見据え、エンジンが掛かった中学生の素晴らしい未来に期待大です❗
藝高合格おめでとうございます❗