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江口 玲ピアノリサイタル

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素敵なコンサートが続く6月ですが、昨日はこれ、《江口 玲ピアノリサイタル》に行ってきました❗

伝説のピアニスト、ホロヴィッツが、1970年代からコンサート用のビアノとして使用し、初来日の際にも氏と伴に海を渡ったSteinway製CD75(製造番号#156975)の誕生日を記念し毎年6月19日に開催されるコンサートで、今年で10回目を迎えます。

ホロヴィッツが愛用していたピアノを、東京で毎年聴くことができることだけでも稀なこと、なのに、何と、今年は、ラフマニノフがニューヨークの自宅に置き、コンサートでも弾いていたというSteinwayD(製造番号#273182)が舞台に登場❗伝説の名器の夢の協演です。

ホロヴィッツとラフマニノフの精霊が降り立って来ているのではないかしら?と思えるような、この歴史的な公演に、ワクワク感半端なく、胸が高鳴ります。

実はこのホロヴィッツSteinwayを、以前弾かせていただいたことがあるのですが、古いピアノですし、ホロヴィッツ仕様に調整された特殊な打鍵感覚で、音の芯を捉えるのが非常に難しい楽器、という印象でした。

繊細なP(弱音)も、ダイナミックなf(強音)も、確実に音の芯を捉えて、腕と指を自由自在に使い、江口マエストロは、ラフマニノフ、ホロヴィッツ、それぞれのSteinwayで、完璧なラフマニノフを披露❗

その音色と技巧の多彩さに、いつもながら、心を奪われました❗

企画も演奏も、こんなレアなリサイタル、中々ありません。

このリサイタルを聴くことができて、何て運が良いのだろう❗と、有頂天な私。

また来年も、どのようなプログラムになるか、楽しみで仕方がありません。

主催の(株)高木クラヴィアの高木様、江口マエストロ、素敵な夜を有難うございました❗

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