TAKAGI KLAVIER 仕様の Steinway
7月の末、タカギ クラヴィアでのコンサートに行ってきました。
Steinwayの文字の下に、TAKAGI KLAVIERの金文字が打ち込まれている珍しいピアノに遭遇しました。
《徹子の部屋》などで、辻井伸行氏や反田恭平氏が演奏する際、スタジオに運び込まれるピアノだそうで、
「特別なピアノなのですよ。」
と、主催の先生が仰っていました。
タカギクラヴィア仕様のようです。
6月のラフマニノフやホロヴィッツのSteinwayのように、最近は、ピアニストがお気に入りのピアノを会場に運び入れて弾く、というスタイルが定着しつつあります。
何とも贅沢な話ですが、会場に設置してあるピアノしか選択肢がなかった時代と比べると、現代のピアニストたちは、より理想の音を追求できる環境にあります。
ただ弾くだけてはない、理想の音を楽器にも求めることができれば、弾く方の向上心も刺激されるでしょう。
技術者と演奏家の素晴らしいマリアージュで、日本の音楽シーンが劇的に変わっていく予感。
楽器とともに音色で魅せる時代に変わっていくとしたら、同時代に遭遇できた幸福を充分に堪能したいものです。