ソレイユニュース 2023年11月号
ソレイユニュース10月号のエッセイで食べ物について書いたら、数人の方から感想をいただきました。食べ物の話はいつも大好評で反応が大きい(笑)。
世の中には、食事はお腹が満たされればよいと考えている人も多く、かけ蕎麦だけ、コンビニのお握りだけ、カップラーメンだけでランチを済ませているようだけれど、その欠落した栄養のツケは必ず回ってきます。
90歳を過ぎても薬知らずでお元気な方がいらっしゃっいますが、ご家族がいる間はせっせとご飯を作られ、おひとりになられてもご自分のための調理を欠かさず、正に元気の素は食にあり、のお手本のようです(「男は胃袋で掴むのよ」は、その方の名言)。
ツルンとゆで卵を剥いたようなお肌の生徒さんがこれまで何人かいましたが、共通していたのは魚をよく食べている、という点でした(中にはフグを常食している強者もいました❗❗❗)。
先生は元気ですね❗とよく言われます。私の食の基本はマクロビオティック、玄米、味噌、胡麻、梅干しです。ひじきの煮物、切り干し大根、おから、塩だけで漬けた漬物(紫蘇や柿の葉などは入れるが)、季節には大根の煮物、茄子焼き、お浸し、きんぴら牛蒡などの野菜料理が加わります(基本は、牛蒡、里芋、人参、蓮根などの根菜類、ニンニク、生姜、ニラ、ネギなどの香味野菜は必須です)。
それだけ食べていたら、2ヶ月で体重が5kgも減り、洋服がゆるゆるになり大層喜んだことがありましたが、歌を歌うエネルギーが湧いてこなくて困りました。魚と肉も元気に生きるのには必要ですね。群馬県てすから入手できる魚にも限界があり(+夫が白身魚のアレルギーなので)、鯖、鮭、メカジキ、鱈などの魚、鶏、豚、牛、時には馬や羊も登場。歌の本番の日には鰻も加わり、パワー全開です。
揚げ物はカロリーが高いので、お肉は茹でる、網焼きにすることが多く、茹で鶏や茹で豚を、薬味を多く入れたソースで食したりします。冬は生姜、ネギ、ニンニクを中心に、夏はシソ、ミョウガを中心に。
お肉を網焼きやオーブンで焼くと皮はパリっと中はジューシーで食感の違いが楽しく、いくらでも食べられます。香ばしい薬味ソースで付け合せの野菜も美味しく食べられますから、野菜嫌いな方もソースに騙されて食が進むかもしれません。焼いたカブや茄子、茹でたインゲン、オクラ、キャベツ、ブロッコリー等々、どのような野菜でも合います。
パワーがほしい時に羊も最高。薄切りをジンギスカン風にしても良いし、ラムチョップを焼いただけでも豪華なディナーが出来上がります。最近嵌っているのはジゴ•ダニョウ。仔羊のレッグ、いわゆる羊の太もも1本のローストです。
仔羊太もも1本に、ニンニク、ローズマリー、コリアンダー等の香草を振りかけてオーブンて焼き、焼き上がりを大胆にドーンと食卓へ。羊は半生でもOKなので、外がパリパリ、中がローズ色になったジゴ(太もも)を外側から切り分けて食べる。コリアンダー風味なので、少しエキゾチックな付け合せ、例えば茄子の生姜炒め、カリフラワーのターメリック煮等を準備し一緒に食べると、羊の旨味とともに天にも昇る幸せが訪れます❗
健康に良く美味しい食事を心掛け、寒い年末を元気に乗り切ってください❗