ソレイユニュース 2026年6月号
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女子教育の大切さについて一言。
お茶の水女子大学や奈良女子大学などの女子大学を除き、女子に門戸を開いた先駆けは東北大学(旧東北帝国大学)でした。初めての女子入学が大正2年(1913年)ということですから受け入れ時期の早さに驚かされます。 他大学が1945年以降の戦後ということを考えると先見の明があったといえます。戦前、良家の女子たちは地元の女学校を卒業すると花嫁修業に入り、その後、若いうちにお嫁に行くのが通常でした。
1960年代生まれの私の世代、大学在学中に男女雇用均等法が制定されたため、高卒で銀行に就職する、または短大に進学する優秀な女子も多かったと記憶しています。女の子はあまり賢くなると従順でなくなるから勉強はそこそこでよい、という古い考えの大人達が多かった時代です。女性は家庭内で従順さを求められ虐げられてきたというフェミニズムの主張が、大旋風を巻き起こしていました。
男女雇用均等法制定から41年、女性たちは自活出来るようになり、結婚しない選択をする者、結婚後共働きを選ぶ者など、40年前より選択肢の幅が広がっています。40年経過した現在、両方を経験した後にどのような利益と不利益が生じたかを考慮できるのは貴重なことです。不利益として真っ先に挙げられるのは“生活のための結婚”という選択が減り、結婚しない男女が増加し、少子化が進んだことでしょう。これは大変残念な結果です。また共働きが進み、子供の幼児期に自分で育児をしたいという希望がなかなか叶えられなくなったことも必要悪といえましょう。男女平等の視点から女性の主張が強くなり、生き難いと感じている男性もいるかも知れません。
しかし、子育てという視点から見ると、高学歴の母親は子供を教育する基盤を持っている点で有利です。勉強もしかり、ましてや音楽大学卒のお母様ならば、音楽の基礎を自分の子供に教えることができる(笑)!
大学というところは専門分野の深堀りだけでなく、一般教養という“考え方の視野拡大”に役立つ場所。広い視野で物事を判断できる母親に育てられることで、グローバルな目線を持つ、自己意識の確立ができる子供が育つようになります。日本人1人1人の視野が広がることで、総じて国力が高まっていくともいえましょう。
女の子が音大卒業する強みについても述べねばなりません(笑)。
ソレイユ総合音楽教室の、音大を卒業した生徒さんの中には、オーケストラに入団したりコンサートを開いたりして演奏だけで生きている人、音楽を教えながら家庭に入った人、全く音楽とは関係ない職業に就いてモリモリ働いている人、学校の先生になった人などがいますが、彼女たちに共通していることは、自分の専門があり、究める道を持って生きることができるという点です。背骨に一本筋が通っている生き方、自らを磨く術があることは素晴らしいことだと私は思います。
一般企業に就職にも音大卒は強いということについては以前この覧で紹介した武蔵野音大の就職課に勤務されていた大内孝夫氏著『音大卒は武器になる』に詳しいですが、音楽を習うことで高められたEQ(Emotional Intelligence Quotient 心の知能指数)の高さ(アメリカでの研究のエビデンスに基づく)を伴って世の中を渡っていけるのは甚だ心強いことです。
女子が自己力を高めて生きられるこの時代、目的を持った生き方ができる人間に成長するよう、私たちは応援し続けます。
文責 小林真衣子

