ソレイユニュース 2026年9月号
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今年は雨の多い夏でした。日中暑く夕方には夕立が来るという、私たちが子供だった頃の夏の循環。雷は群馬の名物で、雨戸を閉めて雷の通り過ぎるのを待ち、雷が過ぎ去った後、涼しくなった爽々しい戸外の空気を感じた幼少期のことをこの夏は思い出しました。今となっては雨戸も懐かしい風景です。
今年のパリは40度超えの猛暑が続き大変だったと連日報道されていますが、ヨーロッパは北に位置するため、一般的に冷房器具を設備する習慣がありません。暑いイメージのローマでも日本の秋田県と同じ緯度ですし、ミラノは北海道の北端、稚内とほぼ同緯度。パリはサハリンと同緯度ということですからその気温を想像してみてください。釧路は夏の平均気温が17~18度くらいで半袖をほぼ着ない地域。今年のパリの異常さが分かります。
私が子供の頃、学校には冷房設備はなく、運動の間に水を飲むことも禁止されていました。家が近かったこともあり、学校が終わると家まで猛ダッシュして、冷蔵庫でキンキンに冷やしたトマトや梨を頬張ったものです。庭にプールを出し、妹や友人と遊んだのも楽しい思い出です。
月曜日から日曜日までお稽古事や家庭教師の予定がみっちり詰まったスケジュールでしたが、それでも私はよく遊びました。毎日、家の隣の山の頂上まで駆け上がり、頂上の神社境内で陸上のスタートダッシュの練習。108段ある階段は友達との格好の遊び場所。その頃まだ残されていた防空壕を探したりもしました。呑龍様周辺の探検も日常でした。自転車が好きで乗り回してもいました。
夏は、家の近くにあった公営のプールに毎日のように通い、プールの外の屋台で買ったポテトフライで紫色になった唇や身体を温めたのも良い思い出です。着物好きだったので、夕立の後の涼しくなった時などに浴衣を着て涼を楽しんだりもしました。
このような日本の夏の風物詩とは大分遠ざかりました。最近は受験生の特訓とコンクールを受ける子たちの練習に付き合うことが私の夏の風物詩。必要とされている間は、生徒さんたちの役に立つよう、モリモリ働きます。ゆっくりできるようになったら、誘われても行けなかったお祭りや花火、旅行など行こうかしら、と思います。今年のコンクール第1弾は、第38回群馬県ピアノコンクール幼児の部において、石原久々莉ちゃんが努力賞(最高位)に入賞したご報告です。久々莉ちゃんは《Babyソレイユ》コースでピアノも始めて1年と2ヵ月、お兄ちゃまがレッスンに通うのを見て、自分もやりたいと一念発起しレッスンを開始しました。バイエルとバーナムピアノテクニックを毎回5曲から10数曲仕上げ、腕を上げました。6月のソレイユコンサートで群馬県ピアノコンクールレベルの曲を上手に仕上げることができたため、コンクールに初挑戦し見事入賞。入賞者全員と審査員の方々との集合写真では、満面の笑顔が印象的でした。
幼い頃からコンクール用だけに曲を選んだり仕上げていくことは推奨しませんが、仕上がった曲を披露し、皆さんに褒められることは達成感を得る良い機会になるかもしれないので、この夏、久々莉ちゃんはよい経験をしたといえるでしょう。
つくつくほうしが鳴き始め、そろそろ秋の気配。充実した夏を過ごした子供たちに成果が出始める時期です。冷たい食べ物や飲み物で冷えた胃を温かいもので温め、体調を整え、目標に向かって頑張り続けてください。
文責 小林真衣子

